木曜日
鏡の中の野郎がまた俺に話しかけてきた。
いつものくだらねぇ質問。でも、いい男だ。
なんとなく連想していたらたどり着いた。
今日は昼までにレポートを終わらしたあと昼メシを食べ、エントリーシートを書いた。
清書後、下書きをゴムで消し終え、なんとなく眺めているとなんだか出したくなくなってきた。しかしそんな気持ちは無視して封筒に仕舞い、出すことにする。
図書館のゲートをくぐりながら、また思い出した。
自分では本気で書いたつもりだったが、実際、あの紙に下手くそな文字で書かれていた文章は、受かる気の感じられないものだった。
雨も降ってたし、ゼミも始まってた。すこし急ぐ。
玄関のドアをあけてカサを忘れたのに気づいた時、「やっぱ、無駄だ...」と思った。
郵便局はやめて、ゼミに行くことにした。
ゼミ室には欠席の人を除いてみんな揃ってた。
だれかのお土産のチョコをもらって食べた。
あらためて別の自治体の試験を受けることにした。
ゼミの後、一度帰って夕飯を食べて大学に戻り、図書館で勉強した。
デニーロ、かっこいいよなぁ。
タクシー運転手のトラビスは、大統領候補の選挙運動員ベッツィに心を惹かれる。だが、デートは失敗。そんな折、トラビスは13歳の売春婦、アイリスと出会い、足を洗うよう説得する。トラビスは使命を感じ、アイリスのいる売春宿に向かったのだが…。
ニューヨークの夜を走る1人のタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描く。ベトナム帰りの青年トラヴィスをロバート・デ・ニーロが演じ、世界の不浄さへのいらだちを見事に表現した。トラビスの強烈な個性は、70年代を代表する屈折したヒーロー像となった。
監督は、マーティン・スコセッシ。ホームタウンのニューヨークを舞台に、先鋭な人間ドラマを作りあげた。これが遺作となったバーナード・ハーマンの音楽も印象的で、特にトム・スコットのアルトサックスが冴えわたっている。(アルジオン北村)
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