90年代のUSインディ・ギター・ロックを代表する1枚であるとともに、「Lo-Fi」というジャンルを作り上げ、全世界に数多くのフォロワーを生みだしたペイヴメントの1st。
90年代はロック・ミュージックの解体、再構築が加速度的に進んでいったディケイドであるわけだが、既存のロック的なサウンド・メイキングを徹底的に微分することで、ロック・ミュージックのもつ意味やイメージを破壊しようと試みた最初のバンドが、ペイヴメントなのだと思う。パンク、ガレージ、サイケ、カントリーといった要素をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせたアヴァンギャルドなソング・ライティング、アンサンブルもアレンジも関係なく、ただひたすらノイジーにかきならされるヘロヘロのバンド・サウンド(ちなみに演奏自体もめちゃくちゃヘタで、初来日における末期症状的アクトはある意味、伝説)、そして、荒涼とした音像のなかで口ずさまれるあまりにも美しいメロディ。
「すべてのものは出尽くした」といわれるポップ・ミュージックの世界に、「音楽そのものを壊す」という倒錯した方法論を持ち込むことで、音楽と現実を強く結びつけた功績は計り知れないほど大きい。(森 朋之)


今日はこれを聴いた。
    
今はまだ夏の終わり際だ、と思う。
もう9月だけど、日中はまだ暑い。
でも、そこにあるのはこれから冷めていく予感みたいなものを含んだ熱で、なんだか弱々しい。
かろうじて夏のゆらゆら感だけは保ってるって感じ。

ところどころに秋と夏の境い目。

なぜかわかんないけど、秋と夏の間はあまり好きじゃない。

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