カナダの評論家たちは自国の音楽を称賛してばかりいるが、それは間違ったことではない――それを証明したのが、デス・キャブ・フォー・キューティーの1999年のデビュー・アルバム『Something About Airplanes』だ。4人のメンバーたちは、モデスト・マウスや764-ヒーローズのエモ・サウンドと、あざといまでに斬新かつ感傷的なアプローチを結合させた。この手法は驚くべき成果を上げたが、少々サウンドがローファイに過ぎる感もあった。幸運なことに彼らは、本作『We Have the Facts and We’re Voting Yes』で、あの魅力的なデビュー・アルバムを損ねていたプロダクション上の問題を突き止めたようである。
オープニングの「Title Track」は、出だしが薄っぺらで安っぽい感じだが、この時すでにバンドはリスナーを引き込もうと手を伸ばし始めている。2分後、このチューンは一気に膨張し、華麗で緻密なマスターピースに変身する。このアルバムは決して振り返らない。ベン・ギバードのソングライティングはひたすら前に向かう。だから「Company Calls」は、よりスローな「Company Calls Epilogue」へと途切れることなく続く。また、「For What Reason」や「405」は、ただでさえ忘れがたいストーリーなのに、歌詞の簡潔さのために、ますます繰り返して聴きたくなる。カナダが素晴らしい音楽を次々と生み出しているのは、まぎれもない事実だ。(Jason Verlinde, Amazon.com)
レビュー、長いですね。
俺の中では、ベスト3に入る名盤です。
いや、本当に。
ライブを見たとき、歌い手の人が甘い雰囲気を出そうとしすぎてる感じがして、すこし凹みました。それでも、大好きなバンドです。
たまに、とくにいい事も悪い事もないような時があります。
大抵、そういう時はすごくニュートラルな状態なんだけど、なんとなく気分が沈んでいたりします。
このアルバムはそんな状態を肯定しながら、上に向かって少しだけ、引き上げてくれるような気がします。
そこに傲慢さはなくて、僕は優しさみたいなものを感じました。
上に上がりたい気持ちの分だけ、前向きにしてくれるような気がします。
その働きかけはとても弱いものなんだけれど、そこがいいんじゃないかなぁ、と。
目が覚めた時、なんとなく夕方のような空気に焦った。
よく寝てしまった。
時計を見ると3時。バイト遅刻じゃねーか、おい。とかなんとか。
ブツブツいいながら、ちゃっかりシャワーを浴び、体を拭き、シフトを見直していると、重要なことに気づいた。
あ、今日は昼のバイト入ってないや。
そんなわけで、ゆっくりと支度。
金子みすゞのドラマやらを見ながら。
没後74周年?らしい。なんか中途半端だね...
夜はバイトだった。だいたい、3回くらい揺れた。
買い物→帰宅。
10時すこし前に家に着き、一息つく俺。
ベッドに腰掛けながら、テレビで地震速報を見ている時、左手の中指の先に付着している茶色いものに気づいた。
なんだろう、と思った。よく見ても、茶色い物体。
泥のようだった。
さらによく見てみようと思い、顔を近づけた時、うんこな香りがしてなんだか複雑な気持ちになった。
勘違いの可能性もあると思った。
今度は、見るのではなく嗅いでみることにした。
もしかしたら違う匂いがするかもしれない。
鼻を近づけよく匂いを嗅いでみたが、どう考えてもSmells like うんこ。
これ、くそかなぁ。いやいや、おかしいぞ。
うんこなんか触った覚えないんだけどなぁ。
そんなこんなでどっちつかずの茶色い物を洗い流すことにした。
きっと、うんこじゃないと思う。そうじゃないと困る。
追記
夕方、金子みすゞの詞に感動させられた。
『つもった雪』
上の雪
さむかろな。
つめたい月がさしていて。
下の雪
重かろな。
何百人ものせていて。
中の雪
さみしかろな。
空も地面(じべた)もみえないで。
作者の持つ、深い優しさみたいなものを感じました。
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