内容(「CDジャーナル」データベースより)
メロコアの日本代表選手,ハイ・スタのメジャー・デビュー盤。キャッチーなメロディとエネルギッシュな爆音演奏は明らかに他のメロコア連中から数歩抜きん出たもの。オリジナル楽曲の完成度の高さはもちろんのこと,???などのカヴァーのセンスも最高!


久しぶりに聞きたくなったので、これとは違う輸入盤を友達に借りて聴いた。

この作品がリリースされた頃、僕は地元の町立中学校に通ってた。バスケ部に所属していて、夏休みも毎日のように練習があったので、毎日のように学校に行ってた。

中学2年のころ、学年にハイ・スタンダードを知ってる人は誰もいなかった。(...と思う)
音楽好きな友達はいた。けれど、彼らの言う「音楽」のほとんどがビジュアル系ロックバンドの歌謡曲や、ラジオやテレビで何度も流されるヒット曲だった。
いつものように主体性のない僕は、多分にもれずビジュアル系の人たちが歌うキャッチーでロック風味の歌謡曲を聴き込んでいて、「これがロックなんだ。マジかっけー」と思い込んでいた。今振り返るとかなり恥ずかしい。

そんな中で、背が高く足が速い男前グループや、2つ3つ上に怖い兄ちゃんがいるツッパリ少年たち(大部分は男前グループと重複してた。)は、少し違うものを聴いていた。ただ、ミッシェルとかブランキーとかコーネリアスとか、そういうやつで、僕が知る限りでハイスタを聞いてる人はいなかった。

けれど、自称”音楽オタク”のタケダ君が来てから、すこし変わった。タケダ君は、2年の夏休みの途中に隣の市から引っ越してきた転校生だった。身長が高かったし、服装もみんなと幾分違ってた。とりあえず、カバンはスポーツブランドじゃなかった。

前にいた中学でバスケ部だったらしく、夏休みの途中から部活に来た。彼が隣の市から人口1万以下の田舎町へ輸入したのが、ハイスタンダードだった。

メチャクチャポップなメロディは、それに純粋な反応を示した田舎の14歳たちの間で、すぐに広まった。
僕がタケダ君に最初に借りたのは、『ANGLY FIST』だった。彼のCDはしばらく、バスケ部の中でぐるぐる回され、そこから男前のスポーツ少年やら非行少年たちに伝わった。すぐに『Growing Up』も流行った。ふと気づいた時には、友達の家に『ANGLY FIST』じゃないCDが置いてあったのを覚えてる。
ほとんどの人が、タケダ君の持っていたのが輸入盤だというのにも気づいてなかったと思う。
少なくとも僕の頭には、「輸入盤」という概念すらなかったし、友達もそんなものは知らなかった。
友達と「なんで、絵(ジャケット)違うんだろ。」「いや、わかんねぇ。」という話をしたような気がする。

さすがにそれが英語で歌われてることはわかったけれど、詞の内容もさっぱりわからなかった。
”California Dreamin’ ”がママス&パパスの曲だと言うのも、全然知らなかった。「へ?カヴァーってなに?」って感じだった。
でも、そんなことはかなりどうでもいいくらい、メロディがよかったし、わけわかんなくてもカッコよかった。

本人たちはメロコアで括られるのが嫌みたいだけれど、やっぱメロコアだと思う。

いま、聴きなおしてみてもやっぱりいい。

昨日は、シモダの送別会をやった。家を出ようとしたところで、ホソダ君とコマダ君に会った。居酒屋に、行く途中で二人が、プレゼントを用意してることを聞いて、「失敗した!」と思った。

7時を少し過ぎて、店に着いた。
少し遅れてくる予定の1年生1人を除いて、みんな席にいた。
最初の一杯目はみんなで生搾り。

だいたい、バスケが終わったあとにいつも同じ店で定食を食べる。
そんなわけで昨日行った店は、ほとんど週1ペースで通ってるような気がする。
何度も通う間に、おっちゃんとのコミュニケーションもかなり簡素化された。
いつからか忘れたけれど、おっちゃんにビールを頼むときにも、「じゃ、7搾り」とか「じゃ、6搾り」とかで通じるようになった。

おっちゃんは「はい、7搾りで。」とか言って、受け答えてくれる。

シモダは春からアメリカに行く。
今の大学を辞めて、向こうの大学に通う。
居心地が良すぎて、ここじゃダメになるような気がして...とか言ってたと思う。

すでに4年間、ここであの大学に通ってしまった僕としては、すごく納得できる話だった。ただ、ちょっと複雑な気分。

6時間くらい、ほとんどくだらない会話をして楽しかった。最後のほうは、いつものようにグダグダで、座敷で寝転がってテレビを見たりしてた。
みんなでコマダ君が買ってきた餞別のスラング辞典に、寄せ書きをしたりした。

最後に、店のおっちゃんに頼んで集合写真を撮ってもらった。

昨日は気づかなかったけれど、昨日の飲み会はとてもよかったような気がする。

”Growing Up”はとてもいい曲だ。泣けるよ。
シモダ、がんばれー。
(...って日記に書いてもしょうがないんだろうけどさ。)

また会うので、今度、餞別のプレゼントを渡そうと思う。

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